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藍微塵
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あゐみぢん
ふりがな文庫
“
藍微塵
(
あゐみぢん
)” の例文
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の
素袷
(
すあはせ
)
、十手を懷に隱して、突かけ草履、少し三枚目染みる子分のガラツ八を案内に、錢形の平次は淺草の隆興寺へ飛んで行きました。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二ツ三ツ
越
(
こえ
)
中脊
(
ちうぜい
)
中肉
(
ちうにく
)
にして
色
(
いろ
)
白
(
しろ
)
く
眼鼻立
(
めはなだち
)
揃
(
そろ
)
ひし美人ながら髮の毛の少し
薄
(
うす
)
きは
商賣上
(
しやうばいあが
)
りの者と
見
(
み
)
つ
然
(
さ
)
れ
共
(
ども
)
本甲
(
ほんかふ
)
の
櫛笄
(
くしかうがひ
)
を
差
(
さし
)
銀
(
ぎん
)
の
簪
(
かんざし
)
に付たる
珊瑚珠等
(
さんごじゆとう
)
いづれも金目の物なり衣類は
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の
結城
(
ゆふき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吹きちらふ物みな涼し
朝東風
(
あさこち
)
や石塔うへの
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の花
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の意氣な袷を着て居りますが、身體も顏も泥だらけ、左の手に龕燈を提げ、右の手に一梃の
斧
(
をの
)
を持つて居るのは一體何をしようと言ふのでせう。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
吹きちらふ物みな涼し
朝東風
(
あさこち
)
や石塔うへの
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の花
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の
袷
(
あはせ
)
を、膝が破れさうに坐つて、此時代では何よりの贅澤とされた銀の
吸口
(
すひくち
)
のチヨツピリ付いた煙管で煙草盆を引寄せる平次は、若くて好い男ながら
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の狹い袷の胸をはだけて、かけ
守袋
(
まもり
)
と白木綿の腹卷を覗かせた恰好で、縁側からポンと飛降ります。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の七三に取つた
裾
(
すそ
)
を下ろして、少し笑まし氣に
傾
(
かたむ
)
けた顏は、全く利助の子分には勿論ない人柄です。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
藍微塵
(
あゐみぢん
)
を狹く着て、
罌粟玉絞
(
けしだましぼ
)
りの手拭に顏を包んだイナセな兄イ、引き剥ぐやうにそれをとると、高い鼻、切の長い眼、淺黒い顏、何となく凄味にさへ見える好い男です。
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
錢形の平次は、相手の眞意を
測
(
はか
)
り兼ねて、そつと顏を上げました。二十四、五の苦み走つた好い男、
藍微塵
(
あゐみぢん
)
の狹い
袷
(
あはせ
)
が膝小僧を押し隱して、
彌造
(
やざう
)
に馴れた手をソツと前に揃へます。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
藍
常用漢字
中学
部首:⾋
17画
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“藍”で始まる語句
藍
藍色
藍鼠
藍靛
藍染
藍縞
藍染川
藍玉
藍玉屋
藍瓶