“薩長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっちょう83.3%
さつちやう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薩長さっちょう人士の中には慶喜を殺せとの意見をいだくものも少なくないので、このことはいろいろな意味で当時の人の心に深い刺激をあたえた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
足利あしかが時代以来の名家であるとか、維新の際には祖父が勤王の志が、厚かったにもかかわらず、薩長さっちょうに売られて、朝敵の汚名おめいを取り、悶々もんもんうちに憤死したことや
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
〔評〕復古ふくこげふ薩長さつちやう合縱がつしように成る。是れより先き、土人坂本龍馬りゆうま、薩長の和せざるをうれへ、薩ていいたり、大久保・西郷諸氏に説き、又長邸にいたり、木戸・大村諸氏に説く。
〔評〕兵數はいづれかおほき、器械きかいは孰れかせいなる、糧食りやうしよくは孰れかめる、この數者を以て之をくらべば、薩長さつちやうの兵は固より幕府に及ばざるなり。然り而して伏見ふしみの一戰、東兵披靡ひびするものは何ぞや。