“薄藍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすあい90.0%
うすあゐ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姿がいからといって、糸より鯛。——東京の(若衆)に当る、土地では(小桜)……と云うらしいが浅葱桜あさぎざくらで、萌黄もえぎ薄藍うすあいを流したぶりの若旦那。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄藍うすあい色の直衣のうしだけを上に着ているこの小さい人の色が白くて光るような美しさは、皇子がたにもまさっていて、きわめて清らかな感じのする子であった。
源氏物語:37 横笛 (新字新仮名) / 紫式部(著)
にははさながら花野はなのなり桔梗ききやう刈萱かるかや女郎花をみなへし我亦紅われもこう瑠璃るりける朝顏あさがほも、弱竹なよたけのまゝ漕惱こぎなやめば、むらさきと、と、薄藍うすあゐと、きまどひ、しづなびく。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)