“蓮月”の読み方と例文
読み方割合
れんげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このうたつくりかへて、べつかはつた領分りようぶんひらいたものがあります。それは明治めいじになつてんだ京都きようと蓮月れんげつといふあまさく
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
本当にどうしてこんなに潔いものでしょう! そうそう、さっき蓮月れんげつの歌にこんなのがありましたよ『うらやまし心のままにとく咲きて、すがすがしくも散るさくらかな』よくんでありますのねエ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
このうたおそらく空想くうそうでせうが、この場所ばしよあるひはさうした景色けしきは、蓮月れんげつ始終しじゆうてゐたにちがひありません。だから空想くうそうであつても事實じじつおなじであり、むしろ事實じじつより力強ちからづよひとこゝろひゞくのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)