“董”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみれ60.0%
とう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみれ茅花つばなの時分から、苗代、青田、豆の花、蜻蛉とんぼ、蛍、何でも田圃がすきで、殊に二百十日前後は、稲穂の波に、案山子かかしの船頭。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
廂髪ひさしがみすみれ色のはかまをはいた女学生もある。校内からは、ピアノの音がゆるやかに聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
こうは、好意を謝して、半月ほど逗留とうりゅうしていた。その間に、彼の多芸や才気煥発かんぱつな質を見たものか、ある日、とうが紹介状を書いて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とう将軍。まずよく防ぎ、よく戦い、賊兵を追ッぱらって、宋江の首を持って来給え。それを聟引出むこひきでとして、君にわしの愛娘まなむすめをやろうじゃないか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)