“茶湯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃとう44.4%
ちゃのゆ22.2%
さとう11.1%
ちやとう11.1%
ちやのゆ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したいと思って、お茶湯ちゃとうのしたくに取りかかりましたよ。御都合がよかったら、あなたにも出席していただきたい。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そうすると待ち構えていた茶博士……つまりお茶湯ちゃのゆの先生たちですね。それが崑崙茶の新芽をうやうやしく受取って、支那人一流の頗付すこぶるつきの念入りな方法で、緑茶に製し上げるのです。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
献斎けんさいの礼、茶湯さとうの供養。そして一座首ざす十坊主がいっせいに歌詠讃揚かえいさんようするお経の仰々しさ。それが、おごそかなればなるほど、石秀にはくすぐったかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四邊あたりぐらす花園はなぞのあきかんむしのいろ/\、天然てんねん籠中ろうちうおさめてつきこゝろきゝたし、さてもみのむしちゝはとへば、月毎つきごとの十二そなゆる茶湯ちやとうぬしそれはゝおなじく佛檀ぶつだんうへにとかや
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たかとよびて夫婦の寵愛ちようあいかぎりなく讀書よみかき勿論もちろん絲竹いとたけの道より茶湯ちやのゆ活花等いけばなとうに至るまで師をえらみて習はせしに取分とりわけ書を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)