“茶匙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃさじ57.1%
ちやさじ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敏子ガ紅茶ヲ入レテ出シタガ、コノ間ノクルボアジエガマダ四分ノ一残ッテイルノガ床ノ間ニ置イテアッタノデ、茶匙ちゃさじニ一杯ズツラシテススメタ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
彼女は二度目の成功を期待しながら、執念深く同じ行為を繰返して、再度茶匙ちゃさじを床に落した。銀製の光った匙は、床の上でねあがり、鋭く澄んだ響を立てた。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「嬉しい盗人ぬすとやおへんか、茶壺と茶筅を盗むなんて、やつぱりお茶の心得がおすのやなあ、金目のもんやつたら立派な茶匙ちやさじがおすのに、それは残しておいたるんやさかいな。」
自分等じぶんらる三ぐわつ喧嘩けんくわをした——丁度ちやうどれが狂人きちがひになる以前まへさ——』(三月兎ぐわつうさぎはう茶匙ちやさじして)——『それは心臟ハート女王クイーンつてひらかれた大會議だいくわいぎがあつて、わたしういふうたうたつたときでした ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)