“艸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさ38.9%
さう33.3%
そう16.7%
ぐさ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてその紀行文を書いてゐる時の氏は、自由で、快活で、正直で、如何にも青いくさを得た驢馬ろばのやうに、純真無垢な所があつた。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
藤森氏の文は大家たいかたる宇野氏になん痛痒つうやうも与へぬであらう。だから僕は宇野氏の為にこの文をさうする必要を見ない。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それで私は今なお病床にある身だが、衰弱を押してもあえて「日本の眼」と題する一文をそうして世に訴えたい志を起すに至った。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さう云へば水の匀や芦の匀と一しよに、あの「スマトラの忘れなぐさの花」も、蜜のやうな甘い匀を送つて来はしないであらうか。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)