“自(し)” の例文
自(し)がこころ寂び古びなばこのごときをさなき文はまた書かざらむ
読みさしてゆとりあるまのうら和(な)ぎや自(し)が楽しみと書(ふみ)は読みける
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
自(し)が才(さい)に身をあやまちし人のこと
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
佐久びとはゆたかなるかも自(し)が馬に自(し)が氏名(うじな)しるし絵馬奉る
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
我が聞きて声泣くごとし夜酒欲(ほ)る自(し)が外(ほか)にまた影もあらぬを
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
清明(さやけ)かるけだし稀なり自(し)がためと草のいきれを汗して歩(ある)けり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
野に遊ぶ馬は描きつつ自(し)が遊ぶ絵馬師が心しぬび泣きたり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
馬市にむらがる馬は数しあらめ自(し)が馬よしと牽きむけ我背
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
身ひとつにただに命をこめにける自(し)が学園は他(ひと)のものかは
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)