“自個”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じぶん66.7%
じこ26.7%
おれ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王宙は伯父のへやを出て庭におり、自個じぶんの住居へ帰るつもりで植込うえこみ竹群たけむらかげを歩いていた。夕月がさして竹の葉がかすかな風に動いていた。
倩娘 (新字新仮名) / 陳玄祐(著)
何故なら、われわれは最早やここに至ると、文学を論じているのではなくして、自個じこの世界の眺め方を論じているのだからである。
重罪犯の夫婦が伝馬町でんまちょうの牢内へはいった事がある、もとより男牢と女牢とは別々であるが、ある夜女牢の方に眠りいたる女房の元へ夢の如く、亭主が姿を現わし、自個おれ近々ちかぢか年が明くから
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)