“聞(ぎ)” の例文
また聞(ぎ)きにこの喧嘩の話を知っただけなのだが、れいの気持のいい、少しこもったような、子供らしい声で、これはきっと「娘」がもとなのだろうといった。
なぐり合い (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
こっちの密談を偸(ぬす)み聞(ぎ)きして、とうとう捕まえ損(そこ)ねたから、きょうは、わざと私が囮(おとり)になって、この叡山道(えいざんみち)の奥まで釣りこんだとは知らないで、人のことを、悪運が尽きたの、何だのと
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)