“御聞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきき30.0%
おきゝ20.0%
おき10.0%
おきかせ10.0%
おんき10.0%
おんきゝ10.0%
ごぶん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その割に合わぬ声を不作法に他人様の御聞おききに入れて何らの理由もないのに罪もない鼓膜こまくに迷惑をけるのはよくせきの事でなければならぬ。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うぞ御聞おきゝあそばしてときつとなつてたゝみとき、はじめて一トしづく幾層いくそきをもらしそめぬ。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もあれ兩親れうしんそだてられまするに、つまらぬことおもよりまして、貴君あなたにまでやなこと御聞おきかせまをしました
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又当方より罷出まかりいで申や。御返事此者へ為御聞おきかせ下度如此御座候。以上。
「そはけがたき事」とうちかたぶき打かたぶきするほどに、又も一声ひとこゑ二声ふたこゑうちしきれば、「あれが声を郭公ほとゝぎすとや。いかにしてさはおぼしつるぞ、いとよき御聞おんききざま」
すゞろごと (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大膳にむか只今たゞいま御聞おんきゝの通り伊豆守方より斯樣に申參り候へばとても今日のには參り申さずおそれながら明日又々いらせられ候樣願ひ奉ると申に大膳も此趣このおもむきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さて本月一日大洪水、堅固なる千住橋ならびに吾妻橋押流し、外諸州の水災など惨状、こは追々新聞等にて御聞ごぶんふれ候はん。略之これをりゃくす
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)