たゞし)” の例文
たゞしけるにおや三藏は近年病死びやうし致し私しは當年廿五歳なれば廿二三年あとの事は一向覺えなしと云にぞ然らば廿二三年ぜんの奉公人の宿帳やどちやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
承まはりしに馬喰町人殺は別人べつじんなる由全く彦兵衞の所業しよげふに非ず然るを家主八右衞門熟々よく/\たゞしも仕つらず御所刑と致候段殘念ざんねんぞんじ小腕こうでながらも敵討を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一番に呼入よびいれられ酒井侯には公用人澤田源之進井上喜右衞門兩人に委細ゐさい相尋問あひたづねべき旨仰付られしかばお專與惣次をたゞしける時お專面をあげ傳吉が家の貧窮ひんきう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)