“取糺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりただ88.9%
とりたゞ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ネパールに這入はいってからもその事について取糺とりただしたが害が及んで居らんらしい。どうにかうまくまぬかれたものと見えるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
月ヶ瀬にいる侍どものことについて、昨日申し上げた儀は、その後よく取糺とりただしてみると、藤堂家の侍ではなく、浮浪の徒が冬籠りしていたものらしい。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とく取糺とりたゞせし上はかくも相分るべしと有しかば越前守殿承知仕つるとて退出たいしゆつ早速さつそくすけ十郎郷右衞門の兩人を呼出されたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぬすみ取人殺しのつみを九助におはせんと其場所へ落し置しもはかがたし依ては鼻紙入紛失ふんじつの事柄をも篤と取糺とりたゞすべきの處是以て一向其沙汰なく只々たゞすそひきたると落てありし鼻紙入とを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)