“精々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぜい66.7%
せい/″\19.0%
せっせ7.9%
せつせ3.2%
せっせっ1.6%
せいせい1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねて双方の間に約束いたしおきたることは、もし当山に万一の事ありし時は、すみやかに私がまかり出て、精々せいぜい御助力いたすべく——
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
森久保氏の芸当といふと、精々せい/″\逆立さかだちか、馬の鼻面をめる位が、手一杯だらうと思ふ人があるかも知れないが、なかなか其麽物そんなものでない——。
お稲ちゃんは、またそんなでいて、しくしく泣き暮らしてでも、おいでだったかと思うと、そうじゃないの……精々せっせ裁縫おしごとをするんですって。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
併し町人と違つて其処が大名育ちだからあなが金子かねで張らうといふさもしい考は無いやうだが、イヤモウ一生懸命に精々せつせと進物を運び込む。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
借りた方は精々せっせっり出して、貸元かしもとの店へ材木を並べるばかり。追っかけられて見切って売るのを、安く買い込んでまたもうける。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
富は祈祷のみに依て来らず、働くは祈るなり(Laborare est orare)、身と心とを神にまか精々せいせい以て働きて見よ、神も宇宙も汝を助け汝の労力はみのるぞかし。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)