“せっせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精々50.0%
錯々20.0%
切々20.0%
汲々10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る時尋ねると、ごくほそ真書しんかきで精々せっせと写し物をしているので、何を写しているかと訊くと、その頃地学雑誌に連掲中の「鉱物字彙じい」であった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
二人は腰に差した鎌を取出して、時々鍬に附着する土を掻取かきとって、それから復た腰をこごめて錯々せっせとやった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
先生がさんおさむる事をやめられてから、一家の主人役に立たれたあなたが、児孫じそんの為に利益を計り権利を主張し、切々せっせと生活の資を積む可く努められたのも
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
お隅が遠い井戸から汲々せっせと水を担いで通るところを見掛けた者は、誰一人めないものが無い位。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)