“突破”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきやぶ57.1%
とっぱ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穴は雪の為に入口をふさがれて居りますから、表からは見えませぬが、手を突くはずみに、土の盛ってある処を突破つきやぶり、其の儘穴の中へころ/\/\。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と、突破つきやぶったような笑声が起った。それは、豪快な笑いにかかわらず、僕にも、ひょうのような水夫にも、死人の笑いのように冷たくきこえたので、振りかえった。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
最初さいしょ彼女かのじょおこった現象げんしょうしゅとして霊視れいしで、それはほとんど申分もうしぶんなきまでに的確てきかく明瞭めいりょう、よく顕幽けんゆう突破とっぱし、また遠近えんきん突破とっぱしました。
冬は白く、春は夢の様にあわく、秋のゆうべは紫に、夏の夕立後はまさまさと青く近寄って来る山々である。近景の大きな二本松が此山のくさり突破とっぱして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)