突張つゝぱ)” の例文
母の潤んだひとみが、子供たちに向つてさう哀願してゐる。だが、長男は棒のやうに突張つゝぱつたきりだつた。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
元二げんじ前途ゆくて見渡みわたして、これから突張つゝぱつてして瓜井戸うりゐど宿やどはひるか、こゝのつをしたとつては、旅籠屋はたごやおこしてもめてはくれない、たしない路銀ろぎん江戸えどまでくのに
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)