空炷からだき)” の例文
どこかの隙きから洩れて来る夜風に燈台の弱い灯はゆらゆらと顫えて、人を酔わすような空炷からだきの匂いが部屋いっぱいに薫っていた。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)