“病的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びやうてき66.7%
びょうてき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして何時とは無く病的びやうてきに華族嫌となツて了ツた。此の反動として、彼は獨斷どくだんで、父の所思おもはくに頓着なくドシ/\繪畫の研究に取懸とりかゝつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
世間せけんからては、病的びやうてき頭脳づのう狂人きちがひじみた気質きしつひともないことはなかつた。竹村自身たけむらじしんにしたところで、このてんでは、あま自信じしんのもてるはうではなかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
読書どくしょかれ病的びょうてき習慣しゅうかんで、んでもおよれたところものは、それがよし去年きょねん古新聞ふるしんぶんであろうが、こよみであろうが、一ようえたるもののように、きっとってるのである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
この考えはたしかに病的びょうてきだが、一つのなぐさめでもあった。足弱の子供をあやなすため、焼け残りの古本屋で、角力すもうの古雑誌を買ってあてがう。顧みて支那の戦国せんごく時の流亡人りゅうぼうじんを連想した。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)