“疑心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎしん75.0%
うたがひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その引戸が閉まると同時に、女房は何故か一抹いちまつ疑心ぎしんを感じて、念のため女湯の方を見廻りたいと思った。が、その時、男湯の方から主人の声が聴こえて来た。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たゞにはかずねづみれにもみゝそばだてつ疑心ぎしん暗鬼あんきしやうずるおく其人そのひと現在げんざいすを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其人がわざ/\やつて来るとは——丑松は客を自分の部屋へ通さない前から、疑心うたがひ恐怖おそれとでふるへたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
講師の中に賤民の子がある。是噂が全校へひろがつた時は、一同驚愕おどろき疑心うたがひとで動揺した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)