“播”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ま89.8%
ひろ2.0%
ひろま2.0%
ち1.0%
ばん1.0%
ひもと1.0%
ひもど1.0%
ひろが1.0%
マ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは彼らが骨冷かに肉朽(く)ち、世人(せじん)の一半は彼等が名を忘却したる時において、始めて彼らの播(ま)きたる種子の収穫を見ることあり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
古く地中海に瀕せる諸国に播(ひろ)がり十九世紀の始めスコットランドに甚だ稀(まれ)だったが今は夥しく殖えイングランド、アイルランドまたしかり
三月にわたる久きをかの美き姿の絶えず出入(しゆつにゆう)するなれば、噂(うはさ)は自(おのづ)から院内に播(ひろま)りて、博士の某(ぼう)さへ終(つひ)に唆(そそのか)されて、垣間見(かいまみ)の歩をここに枉(ま)げられしとぞ伝へ侍(はべ)る。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ガドウ教授蛇の行動を説いて曰く、蛇は有脊髄動物中最も定住するもので、餌と栖(すみか)さえ続く中は他処へ移らず、故に今のごとく播(ち)るには極めて徐々漸々と掛かったであろう。
先年、播(ばん)州神崎郡を巡回せしときに聞いた話がある。郡内のある村にて稲荷(いなり)社の山林を伐木(ばつぼく)した。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
私はここで、過ぎし日の水と山の旅、六十年の想い出を、記憶するがままに播(ひもと)いてゆきたいと思う。
利根川の鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
かつて見た不思議な夢告と、そのとき授けられた天書を播(ひもど)いてから彼はこの梁山泊中の奇異なる生命のよりあつまりを、不可思議、かくのごときものかと、おぼろに信じだしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
講師の中に賤民の子がある。是噂が全校へ播(ひろが)つた時は、一同驚愕(おどろき)と疑心(うたがひ)とで動揺した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
麻は播(マ)くとも苧(ヲ)になるな。嵐ふくな、と申し置かれしより、花は咲けども桃ならず。麻は播けども苧にならず。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)