“伝播”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳播
読み方割合
でんぱ93.5%
でんぱん2.6%
ひろま2.6%
ひろが1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と同時に、それはまた、私のかたわらに居る夫人のその絵に対する鋭い感受性が私の心にまで伝播でんぱしてくるためのようにも思われた。
(新字新仮名) / 堀辰雄(著)
その女の蝋のように冷たくかつ白い皮膚に手を触れてメスをあてた時は、一種異様の戦慄が、指先の神経から全身の神経に伝播でんぱんした。
恋愛曲線 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
道徳高き上人の新に規模を大うして寺を建てんと云ひ玉ふぞと、此事八方に伝播ひろまれば、中には徒弟の怜悧りこうなるが自ら奮つて四方に馳せ感応寺建立に寄附を勧めてあるくもあり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
第一ういふことが余り世間へ伝播ひろがると、しまひには奈何どんな結果を来すかも知れない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)