生焼なまやけ)” の例文
旧字:生燒
... こうしなぞは焼け過ぎた方が良いので生焼なまやけを非常にみます」猟天狗「むずかしいものですね。小鳥の中では何が一番美味おいしいでしょう」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
麺麭は小説の弟子を仕立てると同じやうに、初めの間は真つ黒に焦げたり生焼なまやけになつたりしたが、暫く経つと相当かなりの物が出来だした。
ビフテキには是非ジャガ薯を添えなければならん。ビフテキは中が生焼なまやけると血が出る位だから牛肉中に潜伏せんぷくする真田虫さなだむしの原虫がよく死なん。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
鰻をいぶして一日ほどしてバターで焼く料理もありますし、牛のスープで煮てゼラチンで寄せるのもあります。しかし鰻は血液のうちに毒分を持っていますから生焼なまやけ生蒸なまむしのものを食べてはいけません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)