“生殺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまごろ87.5%
なまころ6.3%
なまごろし6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こいつと見こんだら決してのがさない——ぶりついてもあいてを屈伏させる——また、生殺なまごろしにはしておかない、徹底的に、やるまでやる。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
利八の話によると、番頭と小僧はきょうまで熱が下がらないで、生殺なまころしの蛇のようにのたうち廻っている。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は三年来生殺なまごろしの関係にて、元利五百余円のせめを負ひながら、奸智かんちろうし、雄弁をふるひ、大胆不敵にかまへて出没自在のはかりごといだし、鰐淵が老巧の術といへども得て施すところ無かりければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)