“生殺与奪”の読み方と例文
読み方割合
せいさつよだつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそらく弟直義ただよし師直もろなおかを使者として、なにか申し入れて来るだろう。道誉のおもわくはそのときにあったのだ。翻弄ほんろうも自由、生殺与奪せいさつよだつもわが手にある。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、その華族家と家属及び平民との関係はほとんど国王と人民との関係のようなもので、その平民を生殺与奪せいさつよだつするところの権利はもちろんその華族に在るんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ただ玄徳の妻子は、下邳城かひじょうの奥にいるが、そこも昨夜わが軍の手に陥ちてしまったから、二夫人以下の生殺与奪せいさつよだつは、まったく曹丞相のお手にあるものといわねばならぬ
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)