“なまごろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
生殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方を無事に死なしておいて、一方を助けて生かしておくのは、蛇の生殺なまごろしより、もっとむごいことである。
いよいよむねわるくくらしくおもひ、しかるべきえんにもつけず生殺なまごろしにして、他處目よそめばかりは何處どこまでも我儘わがまヽらしき氣隨きずゐものにて、其長そのながした父君ちヽぎみをもみしか
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
求めるこころも愛憎も、人に負けまい、勝負のこころも、みんな生殺なまごろしのままで残されてゐるではないか。身体が、周囲が、もう、それをさせなくなつてしまつたまでだ。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)