“片(ぱ)” の例文
見ると、エメーリャが入って来るのです! 真っ青な顔をして、往来にでも寝たのか、髪や髭は泥だらけ、体は木(こ)っ片(ぱ)みたいに痩せさらばえているのです。
「ざまア見あがれ、明日は龍の口の評定所へ駈け込み訴へだ。一萬二千石は三月經たないうちに木(こ)つ片(ぱ)微塵(みぢん)さ。それが嫌なら、娘をお屋敷へ呼返した上、下手人に繩付けて來い」
それだから、厭(いや)さ。すぐ、そんな風に木(こ)ッ片(ぱ)に火が点(つ)いたようになるのは、猪武者(いのししむしゃ)というものですよ。ほんとうに、雪之丞に、意趣返しをなさるおつもりなら、ちゃんと、陣立てを
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)