“片附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたづ66.7%
かたづけ14.3%
かたづき9.5%
かたし4.8%
かたづい4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『なあに、柳川君やながはくんには片附かたづけるやうな荷物にもつもないのさ。』と濱島はまじまこゑたかわらつて『さあ。』とすゝめた倚子ゐすによつて、わたくしこの仲間なかまいり
これ/\早く箱を片附かたづけなよ。客「ナニ片附かたづけぬでもよろしい、手前てまい世辞せじかひたのです。主人「イヽエういたして手前共てまいどもでは仲間売なかまうりいたしませぬ。 ...
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
美しいかたでしたから、まだお若い時に或富豪に望まれて、お片附かたづきになったのです。そのお支度をするとて京都に滞在していられたように聞きました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
清「これもっと此方こっちあかりを出せ、あゝ熱いな、頭の上へ裸蝋燭を出す奴があるかえ、行灯あんどん其方そっち片附かたしちめえ、此の野郎頬被ほっかぶりいしやアがって、何処どこからへいった」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
生れは越後のかなり良い処で片附かたづいてからの不幸つづきで、こんな淋しい村に、頼りない生活をして居るのだと云う事をきいて居るので、その荒びた声にも日にやけた頸筋のあたりにも、どことなし
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)