“煙霧”の読み方と例文
読み方割合
えんむ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんとなく紫色をした空気がただよっていて、町の煙霧えんむもそれを吹き消すことが出来ないような、遠い郊外の匂いが窓から吹いて来た。
そのうちに、飛行機のすがたも、煙霧えんむのなかにとけてしまって、やがて見えなくなった。ただエンジンだけが、つづいてはげしいうなりごえをたてていたが、それもいつしかとおくになってしまった。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このとき煙霧えんむは風につれて、しだいしだいに動きだした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)