“迷霧”の読み方と例文
読み方割合
めいむ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さ。そこでござります、神の如きご眼力で、何とかこの迷霧めいむのうちから一活路を見出すご思案を仰げないものでござりましょうか」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其傍に光輝こうき燦爛さんらんたるものあるをしものありと、此等の迷霧めいむはらさしめんとのこころざしは一行の胸中に勃然ぼつぜんたり、此挙このきよや数年前より県庁内けんちやうないに於ておこなはんとのありしもつね其機そのきを得ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
真に迷霧めいむが覚めるのは肉の眼が閉ずる時、換言すれば、地上生活が終りを告げる時で、そこで初めて地上の教会、地上の神学の偽瞞に気がつき、大至急訂正を試みることになるのである。