“瀬戸際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せとぎわ78.3%
せとぎは17.4%
せどぎは4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聞えよがしに大きく叫んで、ひょいと欄干を飛越すと、いきなり、もんどりうって、船の小縁こべりにぶら下った。命の瀬戸際せとぎわ軽業かるわざだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
御樣子ごやうすせらるゝ、蒋生しやうせいいのち瀬戸際せとぎはよわて、たまりかねて、「お慈悲じひ、お慈悲じひかへります、おかへください。」とたらに叩頭おじぎをするのであつた。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さもなくば、このおそろしい懷劒くわいけん難儀なんぎ瀬戸際せどぎは行司ぎゃうじにして、としこう智慧ちえちから如何どうともうせぬ女一人をんなひとり面目めんもくいまこゝで裁決とりさばかす、くだされ。さ、はやなんとなとうてくだされ。