滅茶めっちゃ)” の例文
「その途端に私等は雛壇が滅茶めっちゃに崩れるんだと思いましたね、火事だ、火事だと、天井のあたりわめいたと思うと、」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云ったが、脊中の刺青がれましてしゝ滅茶めっちゃになりましたから、直ぐ帰りに刺青師ほりものしへ寄って熊にほりかえて貰い、これからくまの亥太郎と云われました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たれも知るまいし、また知らせるようにもせんですだが、俺はお前ん、二階から突出されて、お孝の内に出入ではいりが出来なくなってからは、天に階子はしご掛けるようにのぼせ上って、極道、滅茶めっちゃ苦茶
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)