洋盃グラス)” の例文
遠野は故意わざとお道化どけた風に点頭うなづきつゝ棚から口の短いキュラソウの壺を取り下ろした、そしてそれを道助の洋盃グラスぎながら
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
私はその眼で、豆のやうなFが私に向いて遥かに洋盃グラスを挙げるのや、私が斯んなに離れてゐるのを難じる雪子が人知れず私に向つて拳を示したのを、見た。
熱い風 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
洋盃グラスへついで果物をあしらい盆にのせる。その正確な敏捷びんしょうさは見ていておもしろかった。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
「どの奥さんに逢ひにゆくのよ。」そして手を伸ばして遠野の前にある洋盃グラスを取り上げた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)