“桑畠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわばたけ78.6%
くはばたけ21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春蚕はるごの済んだ後で、刈取られた桑畠くわばたけに新芽の出たさま、林檎りんごの影が庭にあるさまなど、玻璃ガラスしに光った。お雪は階下したから上って来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
殊に桑畠くわばたけの支度その他、新たなる春夏の交の仕事は増加して、この期は極度に労力の不足する時である。小学校にさえ農繁時休暇というものを認めている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
とうさんのおうちはうからますと、大黒屋だいこくや一段いちだんたか石垣いしがきうへにありまして、その石垣いしがきのすぐしたのところまでとうさんのおうち桑畠くはばたけつゞいてましたから
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかもその人家は「時」の大きな手にすつかりはらつて取去られて了つたかのやうに一軒もそこに見出されなかつた。すつかり桑畠くはばたけと野菜畑とになつてゐた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)