“末始終”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえしじゅう78.6%
すゑしじゆう14.3%
すゑしじう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前にしてからが、俺のような一生世間師で果てようてえ者に緊（くっ）ついてくより、元の亭主の——ああいう辛抱人へ還（けえ）った方が末始終（すえしじゅう）のためだぜ。
世間師 (新字新仮名) ／ 小栗風葉(著)
「默つて會社に勤めて居りますれば、末始終（すゑしじゆう）は間違ひ無く相當な地位に上（のぼ）る事も出來ますのですが文學と申せば先づ風流な事でございますから。」
貝殻追放：013 先生の忠告 (旧字旧仮名) ／ 水上滝太郎(著)
「お内儀（かみ）さん、こうちつとでもよくねえ錢（ぜに）へえつちや末始終（すゑしじう）はどうしてもえゝこたありあんすめえね」勘次（かんじ）は更（さら）にまた酷（ひど）く懸念（けねん）らしい容子（ようす）をして突然（とつぜん）に聞（き）いた。
土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)