“朝涼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさすず73.3%
あさすゞ13.3%
ちょうりょう13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京にのぼる供は二十人くらい、虫の垂衣たれぎぬおおうた馬上の女のすがたは、遠目にも朝涼あさすずの中で清艶せいえんを極めたものであった。
朝涼あさすゞのあいだと云っても一里半ほどの路を来たので、駕籠屋は汗びっしょりになって、店さきの百日紅さるすべりの木の下でしきりに汗を拭いています。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここ一、二年水害すいがいをまぬがれた庭は、去年きょねんより秋草がさかんである。花のさかりには、まだしばらくまがありそうだ。主人はけさも朝涼ちょうりょうに庭を散歩さんぽする。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)