月末つきずゑ)” の例文
それに、月末つきずゑだつてもうちかいんだし、なにもそんなあつてもなくつてもいい壁掛かべかけなんかをいまひになることないぢやありませんか
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
月末つきずゑになるとよく詩が出来た。それは、月末になると自分を軽蔑せねばならぬやうな事情が私にあつたからである。
弓町より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「浮つかりしてゐたけど、もうかれこれ月末つきずゑになつて來たよ。」と、家の何かの事が氣になるらしい。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
元日ぐわんじつから月末つきずゑまで
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
始終しじふ支拂しはらひにらずちな月末つきずゑまでにもう十とないあき夕方ゆふがただつた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
とにかく、あなたが始終しじふこんなまぐれな贅澤ぜいたくばかりなさるから、月末つきずゑはらひがりなかつたり、子供こどものまはりをちやんとしてやれないのよ。かんがへても御覽ごらんなさい、夏繪なつゑ來年らいねんもう學校がくかうよ。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)