トップ
>
打付
>
ぶッつ
ふりがな文庫
“
打付
(
ぶッつ
)” の例文
と云いながら
傍
(
そば
)
に有りました今戸焼の蚊遣火鉢を取って
打付
(
ぶッつ
)
けると、火鉢は山之助とお繼の肩の間をそれて向うの柱に当って砕け、灰は八方に散乱する。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此度はまた淫売のことで崇られるかな、と平常は忘れている、
其様
(
そん
)
なことが一時に念頭に上って自分をば取着く島もなく突き離されたその上に、まだ石を
打付
(
ぶッつ
)
けられるかと、
犇々
(
ひしひし
)
と感じながら
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
赤蛙
(
あかがえる
)
が化けたわ、化けたわと、
親仁
(
おやじ
)
が
呵々
(
からから
)
と笑ったですが、もう耳も聞えず
真暗三宝
(
まっくらさんぼう
)
。何か
黒山
(
くろやま
)
のような物に
打付
(
ぶッつ
)
かって、
斛斗
(
もんどり
)
を打って
仰様
(
のけざま
)
に転ぶと、滝のような雨の中に、ひひんと馬の
嘶
(
いなな
)
く声。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたし
)
を
突出
(
つきだ
)
しやアがッてって恐ろしく
怒
(
おこ
)
って、
私
(
わし
)
に薪割を
打付
(
ぶッつ
)
けるといったが、お前が這入れば大変だった
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
相川はいそ/\と一人で喜び、コッツリと柱に頭を
打付
(
ぶッつ
)
け、アイタヽ、兎に角
此方
(
こちら
)
へと座敷へ通し
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
由「あ
痛
(
いて
)
え石頭を
打付
(
ぶッつ
)
けて……旦那ナニを……
咒
(
まじな
)
いでげすから貴方の下帯を外して貸して下さい下帯で釣りを掛けると
好
(
い
)
いので、私のは越中でいけませんが、
貴君
(
あなた
)
のは絹でげしょう」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたくし
)
は現に其の婆さんの怖い姿を見た上に、薪割を
打付
(
ぶッつ
)
けるとまで立腹したんですが、その婆さんを一目見たので祈ってる事が解りましたよ、婆さんの怨みも死んだ花魁の恨みも晴れさえすれば
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また山之助の
突掛
(
つきか
)
ける所を
引外
(
ひっぱず
)
して
釣瓶形
(
つるべがた
)
の煙草盆を投付け、続いて湯呑茶碗を
打付
(
ぶッつ
)
け小さい土瓶を取って投げる所を、
横合
(
よこあい
)
からお繼が、親の敵覚悟をしろと突掛けるのを身を
転
(
かわ
)
して
利腕
(
きゝうで
)
を打つと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“打付”で始まる語句
打付窓
打付格子