“愛婿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいせい66.7%
まなむこ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけて、細川忠興は、またなき彼の愛婿あいせいである。信長を倒した以上、一も二もなく自分にいてくるものと、光秀は決定的に思いこんでいた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫松さんは伊藤博文の愛婿あいせいで、若い時から非常な秀才と目されていた人だったという。明治十二、三年時分——もっと早くからかも知れない——演劇改良、国立劇場設立をとなえている。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
今一二年馬術を猛烈に勉強すれば、屹度きっと優賞者になれる見込みのある好乗馬青年だ。ついては、是非ぜひ自分の愛婿まなむことして出てもらいといふ希望だ。この種の人に有り勝ちなごく、無邪気な虚栄家なのだ。
秋の夜がたり (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)