“情郎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろおとこ50.0%
おもうひと16.7%
じやうらう16.7%
せこ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
情郎いろおとこは居ないか、その節邪魔にすると棄置かんよ、などとおお上段に斬込きりこんで、臆面おくめんもなく遊びに来て、最初は娘の謂うごとく、若山を兄だと思っていた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
疑いは小歌の方に深くのこり、存りながら小歌ではあるまいように断定きめてしまいたく、打明けて云えば、小歌に情郎おもうひとでもあるように考えられて、そしてそんなことの無いのを肚で祈って居たのだ。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
明眸絳脣めいぼうかうしん香肌かうき白き事の如し。女王マリア・ルイザ、その美をねたみ、遂に之を鴆殺ちんさつせしむ。人間じんかんとどめ得たり一香嚢の長恨ある、かの楊太真やうたいしんいづれぞや。侯爵夫人に情郎じやうらうあり。
情郎せここそ呼べと駈けいでて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)