“情事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろごと86.0%
いうごと2.3%
じゃうじ2.3%
じやうじ2.3%
アムール2.3%
ラムール2.3%
リーブシャフト2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前さんのとこのような家風で、婿を持たした娘たちと、情事いろごとをするくらい、下女を演劇しばいに連出すより、もっと容易たやすいのは通相場よ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「銭形の親分も、情事いうごと出入りには目が利かないネ」
領主 この書面しょめんにてそう申條まうしでうあかりったり、情事じゃうじ顛末てんまつをんな死去しきょ報告しらせまた貧窮ひんきうなる藥種屋やくしゅやより毒藥どくやく買求かひもとめてそれを持參じさんし、此處これなるをんなはかなかにて自殺じさつなさん底意そこいまで、明白めいはく相成あひなったわ。
なんにしろ人力車じんりきしやはすくなからず情事じやうじ交渉かうせふつたに相違さうゐない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
新しい情事アムールが始まったとするよりも、前の情事が『よりをもどした』ものと見なされるね。
或時は、俺は異性の灼熱と專心とに對する俺の態度に優越と遊戲との微笑ある事を認めて俺自身を憎んだ。而も同時に女性の空虚と情事ラムールの寂寞とを痛むの情に堪へなかつた。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
それは多くは醜悪なものであり、最もいい場合でも、すでに青春を失ってしまったところの、エスプリなき情事リーブシャフトにすぎないからだ。
学生と生活:――恋愛―― (新字新仮名) / 倉田百三(著)