きょ)” の例文
この頃の子供はすべての野蛮人に共通しているように、げんきょにしてこうゆうなるものであった。いざ喧嘩だとなると身構えが違ってくる。さそりのように少年に飛びついた。
三浦右衛門の最後 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
洪武こうぶ二十三年、太祖たいその命を奉じ、諸王と共に元族げんぞく漠北ばくほくに征す。秦王しんおう晋王しんおうきょにしてあえて進まず、王将軍傅友徳ふゆうとく等を率いて北出し、迤都山いとさんに至り、其将乃児不花ナルプファとりこにしてかえる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)