“怯者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうしゃ85.7%
けふしや14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日の怯者きょうしゃは今日の勇者となり、迫害に屈せず死を恐れず、イエスの福音を広く世に宣べ伝えて、基督教会の基礎をつくった。
キリスト教入門 (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
こうなると、つねの怯者きょうしゃ勇士ゆうしになるものだ。伊部熊蔵いのべくまぞうはカッといかって、中断ちゅうだんされたなわのはしから千ぼんびさしくさりにすがって、ダッ——と源氏げんじへ飛びこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勇者は独往し怯者けふしやは同行する、創作者は独自で模倣者もはうしやは群集、智者は寥〻れう/\、愚者は多〻であつて、群衆して居るといへばすでにそれは弱小蠢愚しゆんぐの者なる事を現はして居る位のものである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)