“思直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいなお85.7%
おもひなほ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心の中では思直おもいなおして、この馬鹿者めが、何も知らずに夢中に威張いばって居る、見苦しい奴だとかえって気の毒に思うて、心中却て此方こっちから軽蔑けいべつして居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
裏口の引戸ひきどを開ける音とともに物干台に出ていた女がどしんと板のへ降りる物音。つづいて正午のサイレンが鳴り出す。女は思直おもいなおしたようにすわり直って
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
婦人はとにもかくにも遣過やりすごせしが、又何とか思直おもひなほしけん、にはかに追行きて呼止めたり。かしら捻向ねぢむけたる酔客はくもれるまなこと見据ゑて、われひとかといぶかしさにことばいださず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)