微紅うすくれない)” の例文
のごとき色の顔は燈火ともしびに映じて微紅うすくれないをさしたり。手足のかぼそくたおやかなるは、貧家のおみなに似ず。老媼おうなへやを出でしあとにて、少女おとめは少しなまりたる言葉にて言う。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)