御道理ごもつとも)” の例文
聞て長八は成程御道理ごもつともの事なり兄樣へ一生の別れと申せば假令たとへ元日ぐわんじつであらうが大晦日おほみそかで有うが是は行ねばならず直に今より御供おとも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ていでござります。へい、御見忘おみわすれは御道理ごもつともで。いや、うからつきし、意氣地いくぢもだらしもござりません。貴下あなた御成人遊ごせいじんあそばしましたな。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
嬢様も此人の真摯まじめな偽りのない真情まごころには余程動かされて同情の涙をおそゝぎなすつたらしいが、実に御道理ごもつともだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
「イヤ、浦和さん」と吾妻は乗出で「信用なさらぬのは御道理ごもつともです、く云ふ僕が最初は如何どうしても出来なかつたですから、——御承知の如く僕は従来じらい篠田をほとんど崇拝して居たんでせう、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
見て吉兵衞は杢右衞門に向ひ兵庫ひやうごおきを今日出帆しゆつぱんせんは如何といふ杢右衞門は最早もはや三が日の規式ぎしき相濟あひすみ殊に長閑のどかなるそらなれば御道理ごもつともなりとて水差みづさし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おゝ、そんなことをばうや、おまへいひましたか。そりや御道理ごもつともだ。」
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
中間ちうげん七助と云ふ者先刻せんこくより此樣子を見てこゝろ可笑をかしく走り出で主人をとゞ先々まづ/\御待下おんまちくださるべし只今彼方にて承まはりしが御立腹ごりつぷく御道理ごもつともなり然しながら女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『いとしぼげな、御道理ごもつともでござります。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)