“御名代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごみょうだい61.5%
ごみやうだい15.4%
みなしろ15.4%
おなだい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(間)私が比叡山ひえいざんで一生懸命修行しているころであった。慈鎮和尚じちんかしょう様の御名代ごみょうだいで宮中に参内さんだいして天皇の御前で和歌をませられた。その時の題が恋というのだよ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
どうでもお胸が晴れぬとあれば、殿さまの御名代ごみやうだいにこの奴が、女の頬桁ほゝげたふたつ三つ殴倒はりたふして、それで御仕置はお止めになされ。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
まず心に浮ぶのは最初の記録に散見する御名代みなしろ壬生部みぶべまれには乳部にゅうぶとも書かれたもの、壬も乳も今ならばN子音だが、久しくミブまたはミブベとむ習いになっている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「御前は御名代おなだいの女ぎらい、——いいえ、おすきなようなお嫌いなような変ったお気性でござりますゆえ、手前にいささか趣向がござります。女子おなごもおると思えばおるような、いないと思えばいないようなところでござります」