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引
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ひけ
ふりがな文庫
“
引
(
ひけ
)” の例文
その上小林は
斟酌
(
しんしゃく
)
だの遠慮だのを知らない点にかけて、たいていの人に
引
(
ひけ
)
を取らないように、天から生みつけられた男であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
女「えゝ宿屋のは古うございますから、
若
(
も
)
し又お帰りの時お邪魔なら私が方へ
引
(
ひけ
)
を立って取りますから」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
殺しては
濟
(
すま
)
ず印形と
脇差
(
わきざし
)
が證據なれば平四郎こそ幸之進が敵なりと思ひ定めて座敷の
引
(
ひけ
)
るを
待居
(
まちゐ
)
たり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
秋の
仁和賀
(
にわか
)
にも
引
(
ひけ
)
を取らず、座敷へ出ても押されぬ一本、
地
(
じ
)
は清元で、
振
(
ふり
)
は
花柳
(
はなやぎ
)
の免許を取り、
生疵
(
なまきず
)
で鍛え上げて、芸にかけたら何でもよし、客を殺す
言句
(
もんく
)
まで習い上げた蝶吉だ、さあ来い!
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もうお
引
(
ひけ
)
にしましょうと客間へ蚊帳を一抔に吊って源次郎を寝かし、お國は
中
(
ちゅう
)
二階へ寝てしまいました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
聞直八
其
(
それ
)
は
高價
(
たかい
)
私
(
わし
)
は百姓のことだから身には
少
(
すこし
)
も
構
(
かま
)
ひは無い見てくれさへ
宜
(
よけ
)
れば
好
(
いゝ
)
眞
(
ほん
)
の御
祝儀
(
しうぎ
)
差
(
ざし
)
だ
最
(
もう
)
些
(
ちつ
)
と負て下さい道具屋
否々
(
いへ/\
)
此品は
堅
(
かた
)
い
代物
(
しろもの
)
なれば夫よりは少しも
引
(
ひけ
)
やせんと是より
暫時
(
しばし
)
直段
(
ねだん
)
の
押引
(
おしひき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
主人「それじゃア、まだ貴様
欺
(
だま
)
されて居るのじゃ、吉原の
引
(
ひけ
)
と云うのは十二時であろう」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“引”の解説
引(いん、yǐn)は中国の伝統的な長さの単位である。1丈の10倍にあたる。実際の長さは時代によって異なる。
『漢書』律暦志に「度者、分・寸・尺・丈・引也。……十分為寸、十寸為尺、十尺為丈、十丈為引。」と見える。
1929年に市制が定められたときには「引」も定義されており、100尺 = 100/3メートル(約33.3m)であった。しかしあまり使われることはなく、中華人民共和国の市制では定義されていない。
(出典:Wikipedia)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
“引”を含む語句
引掛
引剥
誘引
引返
引退
引被
引込
引張
引立
引裂
股引
引懸
引廻
引籠
引越
引取
引傾
承引
引摺
引掴
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