“引摺倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきずりたお50.0%
ひきずりたふ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この算用を算盤そろばんぱちぱち、五を引いて二が残り、たった三厘の相違があってもたぶさつかんで引摺倒ひきずりたおそうという因業いんごうな旦那を持ってるから、夜の更けるまで帳場に坐って
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と一喝して、いきなり、その髪をつて、引摺倒ひきずりたふし、こぶしの痛くなるほど、滅茶苦茶になぐつた。そして半死半生になつた女房を尻目にかけて、其儘そのまま湯田中へと飛んで行つた。そして、酒……酒……酒。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)